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院長コラム


「モヤモヤ」をほどく

  「なんだか気持ちが晴れない」というとき、私たちはたいてい、それを頭の中だけで抱えています。
考えても考えても答えは出ず、気づけば「私はダメだ」「どうして自分は」と、矛先が自分自身に向かっていくことも多いのではないでしょうか。

  ここがモヤモヤの厄介なところです。
そんなときに試してほしいのが、モヤモヤを「外に出す」ことです。心理学では外在化と呼びます。

  今引っかかっていることを、口に出してみたり、紙に書き出してみたりしてください。
ここでのコツは、「悩みごと」を「困りごと」に言い換えてみることです。

  「私はだめな〇〇だ」ではなく、「〇〇〇のことで困っている」。
主語が“自分”から“出来事”に移ると、ふしぎと気持ちが少しほどけます。

  私が悪いのではなく、ただこれに困っているだけなのだ、と。
言葉にしてみると、ぼんやりしていたモヤモヤに輪郭がついてきます。

  輪郭が見えれば、対処の糸口も見えてきます。
これは誰かに相談できることなのか、自分で何かを変えられることなのか、それとも、今はそっとしておいた方がよさそうなことか。

  直ちに全てを解決する必要はありません。
わからないものは、わからないまま、いったん置いておく、という逃げ道を、自分のためにひとつ用意しておいてあげてください。

  モヤモヤは、消そうとするよりも、よく眺めてみる。
そうするだけで、少しスッキリすることがあります。

  ただし、つらい記憶やこころの傷については、無理に見ようとしなくて大丈夫です。
そうした出来事は、ひとりで向き合おうとせず、信頼できる人や専門家と一緒に扱っていく方が良いこともあります。

  また、どうしても考えやイメージが頭から離れなかったり、気持ちの沈みが続いたりする時は、
無理をせずにご相談ください。




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