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院長コラム


パニック障害 ②

  前回の記事「パニック障害①」では、パニック障害が起こるしくみについてお話ししました。
  本来、攻撃性を発揮するときに活発になる交感神経が、なんでもないような時に、急にはたらき過ぎてしまうことで、あらゆる辛い症状が引き起こされます。

予防と治療

  パニック障害は、平静時に、交感神経の活動が一気に高まってしまうことで、「死んでしまうんではないか」と感じるほどの辛い症状が引き起こされます。
  一度経験すると、トラウマになってしまい、過去に発作が起きた場所や状況を避けたくなるのも特徴です。例えば、電車などの「逃げられない」空間や、街中に行くことに対して恐怖を感じることがあります。中には、発作が始まる前に、「なんだか発作がきそうだな」とちょっとした予感がはたらく方もいます。

  パニック障害の予防や治療方法の一つで特におすすめなのは、深く呼吸をして、呼吸そのものに意識を向けることです。
  「鼻から吸って、口からはく」という深呼吸を、ゆっくりおこないます。

  発作が起こっているときは、口だけで、浅い呼吸をしている状態です。「死にたくない」と、酸素を必死で酸素を吸い込もうとします。
  しかし、これでは、血中の酸素濃度が高まって症状が悪化する方向へ進んでしまいます。

  ですから、この状況では、とにかく「はく」ことを意識してみてください。酸素濃度を通常のレベルまでに落としていきます。

  また、パニック障害は、「また起きたらどうしよう」という予期不安や、発作時の恐ろしい恐怖感が、本人を苦しめます。不安や恐怖感は、心身を緊張させ、さらに症状を呼んでしまうということもあります。

  そのような気持ちに襲われたら、「怖い」と思う気持ちを、今度は呼吸に意識を向けて、「鼻から吸って口からはく」ことそのものに集中してみてください。

  場所や状況を恐れて、行動範囲が狭まっていくことは、こころも身体も、固まっていき、緊張する方向へ進んでいくことになります。
  発作時の恐怖感というのは、相当なもので、まさになった人にしか分からないようなものです。
  恐怖感や不安感に意識が向いてしまうところを、なんとか、深くゆっくりとした呼吸をすることに、集中してみてください。

  「固まる」ではなく、ゆったりとした呼吸で自分を「ほぐす」イメージをもち、和らげていきましょう。



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