STRESCARE powered by RYOKUWAKAI

院長コラム


やめられないとき①

甘いものやお酒、スマートフォンやゲームなど、ついやめられなくなった、という経験は、皆さんあるのではないでしょうか。

「やめられない」のは、自分の意志が弱いから、と思いがちですが、実はそれは脳の強力なシステムがはたらいている証拠なのです。

「やめられない」時の脳

  わたしたちの脳には、「報酬系」という回路があります。脳のいろいろな場所に分布しているといわれています。
脳がある刺激を受けると、β-エンドルフィンという神経伝達物質が、報酬系で放出されます。

  β-エンドルフィンの受容体がそれをキャッチした時、幸福感や穏やかさ、高揚感といった感覚が生まれます。
例えば、ランナーズハイといわれる現象もβ-エンドルフィンの作用を感じられる一つです。

  マラソンのような長時間の運動で、瞬間を超えると途端に、それまでの苦しさや辛さが消え、痛みも感じづらく、幸福な気持ちに包まれる、というような経験をしたことはないでしょうか。
β-エンドルフィンには、苦痛を和らげる作用もあります。

  ドーパミンという神経伝達物質も、報酬系のプロセスに関わっています。
ドーパミンは、「これから何か良いことがありそうだ」という時に放出される物質です。
これから美味しいものを食べに行くという時、明日から旅行に出かけるという時、そのワクワク感は、ドーパミンがもたらすものだといわれています。

  依存のプロセスでは、 ゴールとなる快感を受けている瞬間、それはβ-エンドルフィンの働きによるもので、 そして「またやりたい、これからやりたい」と依存の対象を求めている状態が、ドーパミンの働きによるものだといえるでしょう。


院長コラム一覧


さらにコラムを表示する