東京都、JR有楽町駅徒歩3分/東京メトロ日比谷駅徒歩1分、千代田区日比谷のクリニックです。うつ病、発達障害、職場でのストレス、不眠症、依存症、摂食障害、統合失調症等の治療を行っています。

ストレスケア日比谷クリニック

適応障害の分析

夏にかけてのこの時期は、仕事面や生活面で何かと変化を実感する季節でもありますね。
今回は「適応障害」についてお話ししていきたいと思います。

 適応障害は、環境からのストレスにより心に不調が起こる疾患です。比較的新しい疾患で、「適応障害」という名前は2000年代前半ごろに現れてきました。それまでは、単に「うつ病」や「不眠症」など、症状に応じた診断名が付けられていました。
 適応障害は、ストレスの原因となる環境から遠ざかることで改善がみられるのが特徴です。

 合わない環境にいるというときには、3つの場合があります。
 1つ目は、視野を広げて自分を成長させる機会であるときです。新しい人間関係や初めての物事に取り組むときは、不安な気持ちが湧きあがるものです。「不安を感じていること」に不安になる必要はなく、とにかく続けてみることで見える景色が変わってくるでしょう。
 2つ目は、思い切って周りの環境から距離を置く、あるいは環境を変えた方が良いというケースです。心や身体の健康が何よりも大切ですので、信頼できる周りの人や専門機関へぜひ相談してみてください。
 3つ目は、1つ目と2つ目のパターンの両方が混ざり合ったケースです。原因がよく分からず、解決策がなかなか思いつかないことによるストレスを感じるかもしれません。

 ある状況が上で述べた3つのパターンのどれに当てはまるのか、心理テストを実施することでおおよその方向性を見つけることができます。当院では、(1)TEG(東大式エゴグラム)、(2)HTPテスト、(3)SDSを主に実施しています。どれもご自身に用紙に書いてもらうタイプの検査なので、調子があまり良くない時でも比較的簡単に実施することができます。
 (1)、(2)、(3)の心理テストの結果を組み合わせ解釈し、ご本人の性格的な特性や今の精神状態を読み解いていきます。そしてその人に必要な環境調整や治療を行なっていきます。

ご自身にとっては些細なことだと感じていても、心身には大きなストレスとなっていることもあります。
自分が何に対してどのように感じているのかを意識することで、問題がシンプルになったり、悩みから心の距離をとったりすることができます。

少しでも身体や心に気になる変化があったら、我慢したり抱え込んだりせず、まずは専門機関へ受診してみてください。

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