6Nov
パワハラを訴えて受診される方が、今もなお増えています。
パワハラを受けた時の対応について、具体的にみていきましょう。
会社での流れ
通常の会社では、社員からパワハラが報告されると、人事部が関係者へヒアリングを行います。実際はどうであったのかを明らかにします。
パワハラの事実が認められた場合、パワハラを行った当人には、部署異動や地方への勤務などといった何らかの配置的な措置がとられます。
物理的に切り離されることで、パワハラを受けていた本人は、ずいぶん楽になることができます。
また、ホットラインが用意されている会社もあります。この場合は、自分の氏名を言わなくても、困り事を相談できるようになっています。
少しでも辛いと思ったら、受診を。
パワハラを受けているとき、このような症状が出ることがあります。
・上司にされた行為が頭から離れない、夢にも出てくる
・会社に行こうとすると動けなくなる、動悸がする
・呼吸がしにくくなる
・意欲が低下してやる気が出ない
など
少しでも辛いと思ったら、ぜひ心療内科や精神科のクリニックを受診して、職場で起こっていることを具体的にお話ししてみてください。
症状に対する治療のほか、休職が必要な場合、職場へ提出するための診断書を発行します。その中で、パワハラについて言及することができます。
パワハラを訴える人のうち、本当はパワハラではないのにも関わらず、被害を受けていると誤って認識しているケースも、もちろんあります。
ドクターは診察を通じて、パワハラが原因で不調をきたしているのかどうかを、推定することができます。この場合、パワハラによる可能性が高い、と診断書に書いて、会社へ適切な対応を促すことができます。
気楽に主治医に相談してみましょう。