東京都、JR有楽町駅徒歩3分/東京メトロ日比谷駅徒歩1分、千代田区日比谷のクリニックです。うつ病、発達障害、職場でのストレス、不眠症、依存症、摂食障害、統合失調症等の治療を行っています。

ストレスケア日比谷クリニック

発達障害の原因について ②

前回の記事「発達障害の原因について ①」では、何らかの影響で脳が微細な損傷を受けることが、神経回路の正常なはたらきを妨げ、発達障害の様々な症状を引き起こす、ということをいいました。

では、何が脳にダメージを与えてしまうのでしょうか。
現在可能性が示唆されている要因として、3つあります。

 ① 妊娠中のウイルス感染

 母体がウイルスに感染すると、胎児の脳の発達に影響を及ぼすことがあります。
 風邪も、何らかのウイルスに感染することで引き起こされるため、「単なる風邪」にも注意が必要です。

② 出生直後の低体温・低酸素・低栄養状態

 状態が安定した赤ちゃんを保育器から出し、お母さんに抱っこをしてもらう、という方法があります。この時、部屋には母子だけにするのではなく、誰かが必ず見守っているということが重要です。部屋の温度が低かったり、赤ちゃんが呼吸しづらい姿勢だったり、なかなか母乳を飲めなかったりしたときに、すぐにそれに気づき、適切に対応しなければなりません。このようにきちんと管理された環境でないと、生まれたばかりの赤ちゃんが、低体温・低酸素・低栄養状態になってしまう危険性があります。このような状態は、赤ちゃんの脳に微細な損傷を及ぼし、発達障害の原因となります。

③ ネオニコチノイド系の農薬

 ミツバチなどの生物の神経系に影響を及ぼすことがわかっている農薬に、ネオニコチノイド系のものがあります。害虫以外の生物に対しても、毒性が高いということです。ヨーロッパの国や、カナダ等ではこの農薬が禁止・制限されています。
 まだ明確な結論は出ていませんが、人体への影響が強く懸念されます。

ほとんどが遺伝以外

 発達障害は、遺伝によるものではないか、と思われる方も多くいらっしゃるようです。
 遺伝子によって発達障害が伝わる可能性については、まだ明らかになっていません。しかし、長年臨床に携わってきた感覚としては、遺伝というよりも、環境によるところがほとんどではないかと考えます。

 未知のことが多い発達障害ですが、困っているお子さんやご家族が非常に多く、よりよい方法について日々研究しています。
 当院では、療育の施設とも連携しながら、自然物(サプリメント)にも目を向け、発達障害にアプローチしています。

ほとんどが遺伝以外

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