9Oct
自分の気持ちや考えに向き合う方法のひとつとして、日記をつけてみようと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。気持ちの赴くままに書いていくのも日記の持ち味ではありますが、毎日をより楽しく過ごしていけるような日記の付け方もあるのです。
悪いことを思い出すようにできている
まずお話しておきたいのが、人間の脳は、過去を振り返ると、悪いことを思い出すようにできているということです。
悪いこと、すなわち過去の失敗を思い出して考察することで、次回の失敗を防ぐことができます。したがって、この記憶の仕組みは合理的だといえますね。
しかし、これには注意が必要です。過去の良くない出来事を思い出している時、多くの場合、それが起こった時の感情までもが蘇り、再びその思いに浸ってしまうのです。
さらに、この行為は、クセになってしまうという特徴があります。ふとした瞬間に、繰り返し繰り返し、過去のネガティブな出来事が頭の中に浮かび、嫌な感情までもがやってくるようになってしまいます。
良いこと日記
日記はまさに、その日に起こったことを振り返って記述するものですから、良くなかった出来事が思い出されやすいものだといえます。
そこでおすすめしたいのが、思い切って、良いことだけを書いていく日記をつけることです。どんなにちょっとした事でも構いません。例えば、道端に咲いていた花が綺麗だったな、とか、青空が綺麗だったな、友達と話して楽しかったな、など、日常には感動できることがたくさん潜んでいるものです。
このように、良い出来事を思い出している時、自然と感謝の気持ちが湧いてくるのに気がつかれると思います。こころがなんとなく暖かくなるような、感謝の気持ちを抱いている瞬間というのは、幸せなひとときでしょう。
良い出来事だけをどんどん記録していく日記は、今まで気が付かなかったあらゆるものに感謝ができるようになり、ポジティブな気持ちが強められる、おすすめの方法です。
では、ネガティブな出来事や感情に対しては、どう対処するのが良いでしょうか。
> 日記の効用 ②