20Nov
人間の神経系には、二種類あります。交感神経と、副交感神経です。
交感神経のはたらきは、心身を「攻撃モード」にすることです。筋肉を緊張させたり、心臓をドキドキさせたりして、身体を動きやすくさせます。より多くの活動をしているときや、何かに挑戦しているとき、交感神経が活発にはたらいています。
これに対して、副交感神経は、心身を「リラックスモード」にさせます。筋肉の緊張を解いたり、心臓の鼓動を穏やかにさせます。例えば、食事中は、副交感神経が活発にはたらきリラックスすることで、食事を美味しく感じることができます。
交感神経と副交感神経は、常にどちらも活動しています。
交感神経が、副交感神経よりも活発にはたらけば、「攻撃モード」となり、
副交感神経が、交感神経よりも活発にはたらけば、「リラックスモード」になります。
例えば、ライオンは、獲物を捕まえるときは、交感神経が優位となりますが、
捕まえた後食事をするときは、副交感神経が優位になります。
パニック障害のしくみ
前述のとおり、交感神経は、何かの活動をする時や攻撃性を発揮しなくてはいけない場で、優位になるようになっています。
しかし、なんでもないような時に、突然、短時間で一気に交感神経の活動がMAXになるケースがあります。これがパニック障害です。
激しい動悸や手足の痺れ、冷え、「このまま死んでしまうのではないか」という強烈な不安感に襲われます。救急車を呼び、病院であらゆる検査をしても問題ない、ということを繰り返すケースが多々あります。
パニックの発作が始まってから、おさまるまでに、だいたい20分くらいかかります。
交感神経が優位になると、鼓動は激しく、呼吸も浅く、短くなります。身体を活発に動かすために、全身の筋肉により多くの酸素を送るためです。
なんでもないようなときに、交感神経が優位になるパニック障害では、たくさん呼吸して酸素を取り込んでも、使い道がないため、血液中の酸素濃度が高くなってしまいます。
酸素濃度が高くなる、ときくと、なんだか良いことのように感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、酸素は私たちにとってなくてはならないものですが、不必要にたくさんあると、いろいろな症状を引き起こします。それがまさに、前述したパニック障害の症状です。
「パニック障害②」へ続きます。