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ストレスケア日比谷クリニック

「よい睡眠」の簡単チェック

 睡眠の重要性について、テレビや雑誌、SNSでよく取り上げられるようになりました。「睡眠の質を向上させる」タイプの商品も多く目にしますね。
 健康や仕事のパフォーマンスを意識し、質の高い睡眠を確保しようとしている人が増えていると思います。

 ここで、そもそも、質の高い睡眠、「よい睡眠」とは、具体的にどのようなものでしょうか。
よく眠れているつもりが、実は十分な睡眠とはいえず、もっと改善できる方も多くいらっしゃるのではと思います。

4つのポイント

 「よい睡眠」がとれているかを判定するための、簡単な4つのポイントがあります。

① 布団に入ってから15分以内に眠れること。
② 途中で目が醒めないこと。
③ 爽やかに目覚め、熟眠感があること。
④ 必要とあらば、日中に数分~15分程度の居眠りができること。

 反対に、
・寝つきが悪い
・目覚めが悪く、布団の中で悶々とする
・日中眠くなっても、仮眠ができない
 という状態であれば、6~7時間眠れていたとしても、十分な睡眠がとれているとはいえないでしょう。

よりよい睡眠を目指して

 あまりよく眠れていないとき、身体もどこか不調気味ではないでしょうか。不眠は睡眠だけの問題ではなく、心身と生活全体のバランスがうまくとれていないことを表します。

 そのような方におすすめな方法の一つが、短時間睡眠法です。いつもの起床時間を1~2時間早くし、その時間になったら直ちに床から離れます。(心臓をはじめ何らかの疾患を抱えている方や高齢の方、お子さんはこの方法は避けるようにしてください。また、急速に悪化する不眠、全然眠らなくても平気と感じる不眠、気分の激しい落ち込みのある不眠、という症状のある方は、なるべく早く医療機関を受診してください。)

 睡眠時間はしっかりと確保しなければいけない、という観点からすれば、この短時間睡眠法は奇妙に思えるかもしれません。しかし、例えば「プチ断食」のように、身体に一時的なショックを与えることで、自律神経系が整い、身体に必要なだけの睡眠を短時間で深くとれるようになることが期待できます。

 不眠の時は、寝ているのか・起きているのか、というぼんやりした状態が多くなります。短時間睡眠法は、はっきりとした睡眠をとれるようになるだけでなく、日中の状態にも影響を与えます。思考がクリアになり、直観が冴えるようになります。すると、使える時間がどんどん増していきます。生活全体が生き生きとしたものとなり、自ずと睡眠も良くなっていきます。

 はじめは日中の眠気やイライラ感が出てくると思います。ですので、車の運転や、集中力・注意力が必要な作業がある際、体調が万全ではない時には、この方法は避けるようにしてください。

 なかなか短時間睡眠法を実行するのが難しいという時は、まず、①決めた時間に目覚め、できるだけ早く床を離れること、②どんな小さな目標でも良いので、その日その日を目標をもって過ごすこと、から始めてみるのも良いでしょう。
 睡眠をよりよくしていこうという意志があるだけで、変わってきます。

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